諏訪神社 御神幸大祭
新宿 諏訪神社の御神幸大祭が、8月22日、23日に行われました。
新宿 諏訪神社は、高田馬場と大久保の間を通る諏訪通りと、明治通りの交差点の西側の高田馬場1丁目にあります。
当社は鎮座1200年、源頼朝公などの祈願もあった歴史ある神社で、ご祭神は大国主命(大黒さま)、事代主命(えびす様)として創建されましたが、その後江戸時代初期に、徳川義直公が信濃国の諏訪神、建御名方命(お諏訪さま)を勧請し合祀され、諏訪神社と改称しました。
諏訪神社は全国に数多くあり、その総本社は長野県の諏訪湖近くの諏訪大社です。
新宿 諏訪神社の町内氏子区域は、神社周辺の高田馬場、大久保、西早稲田、新宿1丁目、百人町1丁目、下落合1丁目で、これら地区の総氏神となっています。
諏訪神社の例大祭は毎年行われていますが、今回の御神幸大祭は10年ぶりになります。
22日は祭礼、23日は祭礼、里神楽と、宮神輿が町内氏子区域をまわる渡御行列の巡行がありました。27日は大祭で神事のみとなります。
現在の本殿は工事に3年を費やして、35年前、昭和55年に新たに造営、落成された荘厳にして華麗な新社殿です。
境内には露店が30店程立ち並んでおり、22日午後はまだ客足は少ないようでしたが、夕方、23日はきっと賑わったことでしょう。
23日午前10時、いよいよ宮神輿の渡御行列の巡行が出発します。100メートルにもなる長い行列です。
大久保2丁目の間を通る明治通りを大久保通りに向かい、右折して大久保1丁目と2丁目の間の大久保通りを通り、Uターンして大久保通りと明治通りの交差点まで引き返し、その後は大久保区域から他の氏子区域へ引き継ぐことになります。
行列の先頭は諏訪神社の幟です。各区域氏子総代の騎馬が続きます。新宿区長さんもお乗りになったようです。
宮神輿の担ぎ手の皆さんは、威勢のよい掛け声をあげ、多くの観衆の声援や拍手で一層盛り上がりました。
道中の数ヶ所での休憩時間には、まちの皆さんが差し出した冷たいうどん等を美味しそうに頬ばっていました。
殿は諏訪神社の宮司さんの騎馬です。宮神輿の渡幸行列に相応しく、美しく威厳があり、歴史を感じさせました。
大久保区域の神輿は、毎年の例大祭には大久保区域を巡行していますが、今回は静かに区域本部に鎮座しています。
本部前には「諏訪神社祭礼 大久保睦祭典費 奉納者御芳名」が掲示され、主な奉納者と思われる方々のお名前を記した提灯が飾られていました。多くの氏子の皆さんの、地域の伝統文化を守ろうとする熱意を感じました。