鉄砲組百人隊 出陣
9月27日日曜日、JR新大久保駅の近くにある皆中稲荷神社の例大祭で、「鉄砲組百人隊出陣」が奉納され、鉄砲組が神社周辺地域を行列巡回し、7会場で発射、合戦演技が行われました。
前日、NHKの放送で紹介されたこともあり、出陣式の30分前には境内は既に立錐の余地もないほど参観者で溢れていました。
皆中稲荷神社については2008年3月5日の当ブログでも紹介しています。
鉄砲組与力が当稲荷神社にお参りして射撃は百発百中になったことから、唯射撃のみでなく、様々な願い事をする参詣者が多くなり、この神社を「皆中(みなあたる)の稲荷」と称え、それ以後「皆中稲荷神社」と呼ばれるようになりました。願い事を書いた絵馬には開運・的中が描かれています。
神社境内で出陣式が行われ、模範試射を終えていよいよ出陣です。
ご年配の武者姿も見られます。
大久保通りは長いながい行列となりました。
騎馬武者の背の紺色の旗には、一寸見づらいですが三つの的を貫いた一本の矢が描かれています。
発射の各会場は大勢の観客で、なかなか鉄砲の傍には寄れません。近くの歩道橋の階段は、少しでも高い所から写真を撮ろうとする人などで一杯になり、身動きがとれません。発射の轟音で、耳をふさいでいる人もおります。右下の発射場所の長光寺は、鉄砲同心の菩提寺です。
多文化のまちといわれている当地域には、各国のエスニックレストランが多く、他にホテル、100円ストア、ランゲージスクール、パチンコ店等の前を四百年前の姿の武者行列が通るのは、極めて異様な感じがします。
いよいよ合戦演技が西外山野球場で始まります。
先ずは三つの隊の一斉発射です。続いて第一、第二、第三の隊毎の発射です。立ち姿勢、腰に構えて、最後は座った姿勢での発射です。
最後にエイエイオーの勝ち鬨で締め括られ、合戦演技は目出度く幕を閉じました。会場を取り巻く大勢の観客からの拍手は鳴り止みません。